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高次脳機能障害による記憶障害、注意障害や腰痛の症状で７級認定

部位頭部・腰部症状記憶障害、注意障害、言語能力の低下、腰部痛等

札幌市在住会社員

停車中に追突された事故で受傷

道路の除排雪作業中、ふぶきにより視界が悪くなったため、作業を中止し路肩に停止して視界が良くなるのを待っていたところ、スマートフォンを操作し前方を見ずに走行してきた自動車に追突された事故。近医へ救急搬送され、脳挫傷、頚椎捻挫等と診断され入院。翌日、札幌市内の病院に転院し治療を開始。脳神経外科と整形外科で投薬、リハビリ治療を受けていましたが加害者側の保険会社から「事故から6ヶ月が経過した」との理由で治療費を打ち切られる。この時点で担当医よりまだ治療が必要な状態であるとの見解を受け労災保険に切り替えて治療を続けました。その後、被害者さまは弁護士に相談され、紹介を受けてご依頼をいただきました。

記憶障害、注意障害、言語能力低下や腰痛が残存

労災保険に切り替えて3か月程度治療を受けましたが、高次脳機能障害や腰痛の症状が残存し、脳神経外科と整形外科で症状固定の診断を受ける。その際、後遺障害等級の判断に必要な障害の程度を明らかにする検査等を実施し、被害者請求をおこないました。申請から約3か月後、結果が通知され、7級4号に認定されました。

脳の器質的障害の評価

自賠責保険では、脳の器質的障害を評価する場合、「高次脳機能障害」の程度と「身体性機能」の程度をそれぞれ評価し、総合的に等級の判断をおこないます。一般的に注意障害や記憶障害、言語能力の低下などは他人から見つけやすい障害ですが、痛みやしびれ、麻痺などは他人から見つけにくい障害です。そのため、脳の器質的障害で後遺障害等級を求める場合、「高次脳機能障害」と「身体性機能」の障害の程度を適切に書面化する必要があります。

後遺障害等級認定のポイント

脳の障害を負った被害者さまは、事故後、言葉がうまく話せなくなったり、物事を覚えておくことが出来ないなど事故前には想像もしていない事態に見舞われます。当然おおきなストレスをかかえますが、今回被害者さまにとって幸運だったのは、古くからの友人や元同僚の方が手厚いサポートをしてくれたことです。
そして、ヨネツボは被害者さまを支える一員として、手続きを通じて全力でサポートするように心がけています。